2017年

国家的課題の解決に向けた、メディカルライスによる海外需要創出について シンガポール政府から健康食品認定取得、取扱店舗30店超、病院の療法食採用も

東洋ライス株式会社(銀座本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二、以下「東洋ライス」)は、シンガポールで金芽ロウカット玄米(以下、ロウカット玄米)及び金芽米を機能性(単なるコメではなく、薬食同源の生薬)を持ったコメ(以下、「メディカルライス」と呼称します)として本格販売します。
シンガポール政府(健康促進局)が安全で健康に良い食品・食材に付与する「Healthier Choice Symbol(以下、ヘルシアチョイス)=注1」認定を、この度、ロウカット玄米が取得したほか、それによって取扱店が現地大手(高級)スーパー「Cold Storage」など34店に一挙に拡大。さらに5大私立病院の一つ「Thomson Medical」は療法食として採用、またプロの料理人を養成する国立の料理学校「Asian Culinary Institute」(以下、ACI)での採用とレシピづくりが始まりました。

国民1人当りの所得が世界第2位(第17位の日本の2倍以上-WHO世界保健統計2015版-)で、医療水準も高いシンガポールでは、保健当局が、一昨年より国民に対し、白米が糖尿病の原因になるから、精製度の低いコメに変えるように、と呼びかけるなど、国民の健康対策に積極的に取り組んできました。一方、上記の認定取得によって、シンガポールのスーパーマーケットでは、目下、ヘルシアチョイスの認定マークを付した日本産のコメは弊社の「ロウカット玄米」以外にありません。こうした“順風”を受け、東洋ライスは、日本国内で健康志向のコメとして実績と評価を得た「金芽米」、「ロウカット玄米」を機能性を持ったコメ=「メディカルライス」として、シンガポールにおけるブランディング、PR、販売チャネルの充実を一気に実現した、これまでにない日本産米の販売スタイルでシンガポールでの定着を目指します。数年後には同国のコメのシェア1%の販売を見込み、さらに他の諸国にも同方式の展開を目指します。

ロウカット玄米(海外での商品名「Kinmemai Better Brown」)は、玄米表面にある防水性の高い「ロウ層」を均等に除去することで、玄米の栄養価をほぼ残しながら、白米のように炊きやすく、食べやすくしたコメです。2015年3月の発売以降、売り上げは順調に推移し、16年度は前年度比30%増の1300トンを生産しました。一方、金芽米(海外での商品名「Kinmemai Better White」)は、これまで糠と共に取り除かれていた亜糊粉層(あこふんそう)を残して精米し、さらに無洗米加工した精製化していない白米で、16年度は前年度比0.1%増の5万500トンを生産、2005年の発売以降、消費者から8000件を越える美味しさだけでなく健康効果に関するレビューが寄せられるほど、その機能性は高く評価されています。また、これについてもシンガポール政府にヘルシアチョイスの認定を受けられるように注力しているところです。
これまでのシンガポールにおけるロウカット玄米及び金芽米の取扱店舗は、「伊勢丹」、「明治屋」など日系スーパーを中心とした10店で、昨年度の販売実績(業務用含む)は、ロウカット玄米が1トン、金芽米が75トンでしたが、この度、ヘルシアチョイスの認定を受け、本年6月14日からは新たに日系及び現地大手(高級)スーパーなど24店に拡大し、合計34店になり販売チャネルが拡大しました。また、シンガポール在住で出産をする妊婦の約7割が入院すると云われている「Thomson Medical」での療養食では、入院食及び産後ケータリングサービス(28日間)にも採用され、ランチョンマットや同梱チラシによるPRを行う予定で、これにより妊婦本人だけでなくその家族に対してもメディカルライスとしての認知拡大に大きな効果を発揮するものと思われます。このほか、シンガポールにおける一流のレストランなどで働くプロの料理人を養成するACIでは、授業に使うコメとしてロウカット玄米と金芽米の両品を使用。プロの料理人の卵たちが両品を使って世界中の人々を魅了し、健康にも貢献する料理を提供するケースが、近い将来見られるようになることでしょう。当社ではこのようなパートナーシップマーケティングをさらに進め、今後、このシンガポールの先進性を生かし、他の諸国の人々にも「健康と美味」で寄与すると共にブランド確立を進めてまいります。

なお、東洋ライスはシンガポールへの輸出米について、ロウカット玄米は「島根県産きぬむすめ」、金芽米は「長野県産コシヒカリ」を使用しております。玄米の供給元であるJA全農長野(長野県長野市)、島根県農業協同組合(島根県松江市)とは連携協定を結び協調しながら海外展開を進めてまいりましたが、今回のような日本産米の新規需要を創造することで、両県は計画的な作付けが可能となるだけでなく、コメ生産者においても大きな励みとなるなど、農業の活性化に役立っております。
このように、東洋ライスは年々増加する「認知症を含めた病魔の猛威」、「追いつかぬ介護態勢」、「国家財政を圧迫する医療費問題」、「コメ需要の減少による生産農家の困窮及び水田の減少」、「来年度に迫った国によるコメの生産調整の廃止で先行きが不透明なコメ需要」といった山積する課題の解決を目指してきましたが、ようやくにして外国における「メディカルライス」という新たな市場の創出によって一層国家社会に貢献すると共に、更には、世界にも「健康」で一層貢献して参る所存です。

Healthier Choice Symbol

(注1)「Healthier Choice Symbol」(ヘルシアチョイス)「ヘルシアチョイス」は、シンガポール政府(健康促進局)が、健康に良い食品について、他の商品と差別化を図り、消費者の健康意識の醸成を目的として1998年に制定したもの。消費者が、身体への影響を考慮した上で購買行動に移すことができるよう運用されている。現在、60種の食品カテゴリー、約2600品目以上の食品や飲食店メニューにロゴが付与されている。近年の同国の政府の調査によると、10人中7人がロゴを認識し、69%が商品を選ぶ時の参考にしていると答えるほど浸透している。

「健康長寿しまね」創造へ 全国で初めて農家生産米を自家消費用金芽米に加工などJAしまねが東洋ライスと業務連携

島根県農業協同組合(略称:JAしまね、所在地:島根県松江市殿町19-1、代表理事組合長:竹下正幸)と東洋ライス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)は、この度「健康長寿しまね」創造を目指し業務連携する運びとなり、本日「包括連携協定書」に調印することになりました。

東洋ライスは、ヌカの一部を残すことで、人間の自然免疫を活性化する作用がある「金芽米」を開発、販売しています。JAしまねでは、同社と連携することで金芽米の機能性を活用した様々な取り組みを開始します。その一つとして、農家が生産したコメを自家消費用の金芽米に加工し、生産者の健康増進に供する取り組みを全国に先駆けて開始、28年産は50件利用で約5トンの加工、29年産は100件利用で約25トンの加工を計画しています。また、島根県産の原料を金芽米加工し中国地方5県でも本年より販売を開始する予定、地域住民の健康増進を目指します。29年度の生産(供給)目標は340トン、取扱店舗は約100店舗を予定しています。

包括連携協定ではこの他、①健康フォーラムイベントなど「コメと健康」に関する地域住民への啓発活動、②島根県産米「きぬむすめ」などを東洋ライスに複数年契約等で安定供給――などが盛り込まれており、これらによりJAしまねは、「健康長寿しまね」の創造を目指して、コメの価値の見直し、生産農家の生産意欲向上と、行政による生産数量目標の配分が平成30年産からなくなることを受けて、産地と消費地が結びついた取り組みを強化するとともに、機能性のあるコメによって地域社会の健康増進、医療費削減に貢献してまいります。

金芽米は、ヌカの一部である亜糊粉層(あこふんそう)を残すことで、人間の自然免疫を活性化するLPS(リポポリサッカライド)が精製白米に比べ約5.9倍含まれています。JAしまねでは、金芽米により学校給食や病院、福祉介護施設などとの取引拡大も見込んでいます。また、健康フォーラムイベントは、「新しいお米のパワーで“健康長寿しまね”を目指そう!(開催日:5月19日(金)、場所:くにびきメッセ)」と題したセミナーを開催するのを皮切りに、行政や大学、栄養士会、病院などと連携を図り、定期的に開催する予定です。

やすぎ地区本部精米センターは4月に、金芽米の製造ラインを新設しました。同センターでは1996年に東洋ライスのBG無洗米機を導入し、研ぎ汁による水質汚染を防止するとともに、健康成分とおいしさが長持ちする無洗米を製造してまいりました。また、東洋ライスはすでに島根県産米を使用し、金芽米や、玄米の表面を覆っている蝋(ろう)層を均等に剥離した「金芽ロウカット玄米」を販売しており、長年に亘るこれまでの良好な関係が包括連携協定につながりました。

東洋ライスでは、今回のような金芽米、金芽ロウカット玄米を活用した健康寿命延伸や産地活性化に向けた取り組みを始めており、去る4月12日には、静岡県下のJAと協働で管内に金芽米専用のモデル田を設け、県産米「きぬむすめ」を金芽米にして県民に供給する取り組みをスタート。この後も他の地域で新たな取り組みを予定しています。

「最も高額な米」でギネス世界記録®認定された「世界最高米
新たに原料玄米5品を認定、2017年の取り組みをスタート

東洋ライス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)は、昨年スタートした「世界最高米」事業におきまして、この度2017年の取り組みを開始しました。

まず、最も重要となる原料玄米は、2016年12月に熊本県菊池市で開かれた「第18回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」(米・食味鑑定士協会主催)における金賞等を受賞した玄米の中から弊社独自の基準により厳選し、群馬県、岐阜県、長野県、新潟県の各県産コシヒカリ、熊本県産のぴかまるの5品を認定し、一般価格の約8倍となる1㎏あたり1900円で買い受けました。また、本年より選定範囲を広げ、上記コンクール以外で弊社独自に厳選した原料玄米も使用する予定です。

弊社では、これらの原料玄米を独自の「生命力選別」、「熟成」、「精米」、「ブレンド」、「無洗米」の各技術により最高品位の「金芽米」に仕上げ、本年6月頃より発売する予定です。価格は1万800円(税込)を予定しており、「Most expensive rice」(最も高額なお米;1kg当たり1万1304円(109USドル 消費税・送料別))としてギネス世界記録Ⓡ(※1)に認定された同じ価格で、ウェブ販売、海外販売に加えて、昨年ご要望に応えられなかった百貨店等でのギフト販売での展開にも販売チャンネルを拡大し、昨年の530セットを上回る700セットの販売を計画しています。

また、アメリカで5月20日~23日に開催される展示会「NATIONAL RESTAURANT ASSOCIATION」への出品や、6月にはシンガポールで試食イベントを開催するなど、日本のコメ価値向上に努め、「世界最高米」の日本米のフラッグシップとしての地位がさらに強固なものになるよう、取り組みを強化してまいります。

「世界最高米」は、原料選定を行った後、「熟成庫」に入れることでコメの生命力をさらに向上させ、その「活きの良い」原料玄米に「精米」「ブレンド」「無洗米」加工を施した最高品質の金芽米となります。精製した白米が、栄養価の高い「貯蔵澱粉層の表層部」や「亜糊粉層」を削り取る中で、「世界最高米」はコメに本来ある“生薬”の要素を世界に発信する試みでもあります。

今回の「世界最高米」の認定玄米の生産者は以下の通りです。

生産者名 産地 品種 食味分析鑑定コンクール
国際大会での受賞内容
あがつまさくや姫生産組合
大塚 美雄 様
群馬県
東吾妻町
コシヒカリ 国際 総合部門 金賞
(農)かみはら山水農園
今井 登志雄 様
岐阜県
下呂市
コシヒカリ 国際 総合部門 金賞
(有)アグリテック保久土
中山 北斗 様
熊本県
阿蘇市
ぴかまる 国際 総合部門 金賞
Faith Farm
水野 尚哉 様
長野県
飯山市
コシヒカリ 国際 総合部門 特別優秀賞
関家のこだわり米
関 智晴 様
新潟県
南魚沼市
コシヒカリ 栽培別部門 若手農業経営者 男性 金賞

※1 ギネス世界記録®はギネスワールドレコーズリミテッドの登録商標です。