
猛暑が続く中、現在の田んぼの様子は…?

こんにちは。
田植えイベントにも参加させていただいた東洋ライス社員のKが最近の田んぼの様子をご紹介いたします。
巡る米作りプロジェクトの看板が設置されています。
田植えから約2ヶ月が経過した、7月25日現在の様子です。
前回の日誌で紹介した苗から地面が見えなくなるほどまで成長しています。
幼穂(ようすい)が確認できました。こちらはお米が実る穂の赤ちゃんです!
今はまだ小さいですが、これから稲のお花やお米がこの中で作られていきます。
順調にいけば、穂が確認される「出穂(しゅっすい)」は今月末頃になるそうです。
ここまで順調に成長している様子をお届けできていますが、秋の収穫までのお米の成育も気になるところではないでしょうか。
この先も稲へ悪影響をもたらす要因が待ち受けていますので、いくつか紹介させていただきます。
①いもち病
お米の病気で最も怖いと言われている、カビが原因で発生する稲の病気です。
いもち病にかかってしまうと、葉に黒っぽい斑点ができ、お米が育たなくなってしまいます。
成育期間の全てに発生する可能性があり、葉や穂など他の部位へ感染し、他の稲へも被害が拡大してしまう恐ろしい病気です。
②イネカメムシ被害
近年、各府県で被害の報告が増加しており、埼玉県では昨年の20倍ものイネカメムシの発生が予想されているそうで、警報が出ているそうです。
イネカメムシは穂が実り始めたころに発生し、イネカメムシに籾の汁が吸われてしまうと、稲が実らなくなり収穫量の減少に繋がります。
③水不足
今年は地域によっては観測史上最も早い梅雨明けを迎え、水不足が心配されています。
また、長い間雨が降らないことによる日照りも同じく水不足を引き起こします。
稲にとって、水は根から栄養を吸収しやすくする働きや、稲を暑さから守る役割があります。
特にこれからの穂がでる出穂期にかけて水が切れてしまうと、お米の実りが悪くなると言われています。
▼現時点のサイタマ工場横の田んぼでは水が張られているようです
④高温障害
私たち人間が肌で感じている近ごろの夏の暑さは稲にとっても大敵です。
気温が日中で約35℃、夜間で約30℃を超えてしまうと、稲の熱中症である「高温障害」が発生します。
夜中にも暑さが続くことで、お米のもととなるデンプンを呼吸に多く使用されるため、実に届く栄養が少なくなり、出来上がったお米が白っぽくなったり、味や品質が落ちてしまうのです。
2年前の令和5年産が全国的にこの影響を大きくうけ、品質低下や収量低下となり、昨年からの米騒動の一因にもなりました。
このように稲が無事に収穫されるまでに、多くのリスクが待ち受けています。
特に、高温障害やカメムシによる被害は年々深刻化しており、私たちが口にできるお米は本当に貴重です…。
ここまで不安な要素が沢山あったかと思いますが、忘れてはいけないのは今回皆さまに植えていただいているのは暑さや病気に強いと言われている「彩のきずな」です!
暑さを乗り越えた”奇跡の一株”から誕生した「彩のきずな」の成長をこれからも見守っていきたいと思います。