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泉大津市、東洋ライス株式会社 包括連携協定を締結
~食材流通の実証実験及びマタニティ支援を展開~

この度、大阪府泉大津市(市長:南出賢一、以下「泉大津市」)と東洋ライス株式会社(代表取締役:雜賀慶二、以下「東洋ライス」)は、東洋ライス独自の精米技術により実現した「金芽米(きんめまい)」を活用し、「医食同源の観点を尊重した健康増進」を核とした包括連携協定を締結しました。

今後、具体的な取組みとして、①毎月最大10㎏の金芽米を妊婦に提供する『泉大津市マタニティ応援プロジェクト』、②給食で使用する米の保管・精米加工・流通の新たな仕組みづくりに向けた実証実験を令和5年4月からスタートする予定です。

泉大津市では、「医食同源」の考えのもと、子どもたちの健全な体づくりにつながるよう、今年度から発酵食品やオーガニック食材、旬の食材や伝統的な行事食など、季節を感じることができる給食がスタートしました。

また、市民の健康増進を図る観点から「食」に関する施策を展開しており、今年度制定予定の「泉大津市健康づくり推進条例」に基づく健康寿命の延伸と生活の質の向上に向けた未病予防対策や、将来的な危機事象に対して安定的に食糧を確保する仕組みづくり及び日本全体の農業発展に寄与するようなスキームの構築を図っています。

一方、東洋ライスでは、人々の健康増進、国の医療費削減を目指し、独自の加工技術によって、玄米の栄養を残したまま、美味しく、消化性に優れた「金芽米」などの付加価値の高いお米を生み出してきました。近年では、金芽米等の継続摂取による健康への効果を実証しています。

今回、「人々の健康増進」「医食同源」に対する両者の目指す方向性が合致したことから、協定締結によりこれらを推進する体制を強固にし、東洋ライスの技術力、ブランド力及び卓越したノウハウを活用し、泉大津市が目指す市民の健康増進を図るとともに、両者の連携によって給食で提供するお米における独自のサプライチェーンを構築することで、都市型自治体である泉大津市が安定的な消費地として機能し、生産地の農業生産基盤の安定化にも寄与する新たなモデル構築を図ります。

泉大津市マタニティ応援プロジェクト

食による妊婦の健康増進を図るため、妊娠~出産するまでの期間中、毎月最大10kgの金芽米を提供するプロジェクトです。泉大津市に住民登録があり、参加申請された方が対象です。

また、市が保有する妊婦健診等のデータ活用、アンケートの回答から得たデータをもとに効果検証を行い、本プロジェクトの更なる推進を検討していく予定です(本プロジェクトのスキームは、別紙1をご参照ください)。

②給食で使用する米の保管・精米加工・流通の新たな仕組みづくりに向けた実証実験

現在、泉大津市では、市民の健康を支える食糧の安定的確保と、日本全体の持続的な農業発展に向けた「独自のサプライチェーン」構築を目的とした構想の策定を進めています。

その中の取組みの一つとして、食の中心である「お米」においては、令和5年度より、小・中学校の給食で提供するすべての量を連携する地域から直接購入する予定で、原則としてオーガニック米や特別栽培米又は減農薬米としています。

このように食材調達に関する準備が整いつつある一方、一般的にお米を管理するサプライチェーンにおいては、生産者から消費者までの間に多数の仲介事業者が介在することで、コストが大きくなり、さらにお米の生産者の収入向上につながらないという構造的な課題があると考えています。

そこで、市が連携する地域から直接お米を購入することで、より生産者との距離が近く顔が見える関係を構築するとともに、今回の実証実験において、お米の保管・精米加工・流通を東洋ライスが一手に担うことにより、コスト面の課題を解決できるか検証します。

また、東洋ライス独自の技術で精米加工される「金芽米」を給食で提供することで、泉大津市の子どもたちの健康増進にもつながるか検証します。 そして、これらの実証実験を通じて、食の安定供給と連携先地域における農業生産基盤の安定化、さらには市民の健康増進に至るまで、一挙に社会課題を解決できる独自のサプライチェーン構築を目指してまいります(本実証実験のスキームは、別紙2をご参照ください)。

【包括連携協定における連携事項】

  1. 市民の健康増進に関すること
  2. 子育てに関すること
  3. 教育・食育に関すること
  4. 給食で提供する食材の流通に関すること
  5. 防災・減災に関すること
  6. 市政の発信に関すること

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