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近況報告について

東洋ライス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)は、昨今の出来事、及び今後の取り組みについて、下記の通りご報告申し上げます。

1.弊社の現況

第56期も半年が経過しました。今期の弊社は、一言でいうと全業態において活況で全社員が多忙を極める状態が続いていると言えます。その状況については次の通りであります。

(1)通信販売の状況:今年9月までの1ヶ年(2017年10月~2018年9月)を前年1ヶ年(2016年10月~2017年9月)と比較すると、売上で34%の大幅増になっています。2017年6月に「カンブリア宮殿」で取り上げられ大幅に伸長したことはご報告済みですが、その時期よりもさらに大きく伸びたのは、①金芽米やロウカット玄米を一旦食べ始めると、ほとんどの人はリピート客になること、②金芽米の健康効果に対する認知度アップ、金芽ロウカット玄米による新たな玄米市場の創造、③店舗販売や社員食堂、病院給食などにおいても金芽ロウカット玄米の進出と増加は目を見張るものがあり、いずれも今後、加速度的な増加が見込まれます。また、本年4月からスタートした提供番組(2番組)でのCM放映もこれらの状況を後押ししていると考えられます。

(2)精米機器販売の状況:弊社では、5年前に「超高効率&準無人化工場」のリンクウ工場を稼働させました。その後、この方式の精米工場設備一式を丸ごとレンタルする方式を米穀企業を中心に推進してきたところ、先般、大阪の某大手米穀企業への導入が決まり、現在急ピッチで建築が進んでおります。この工場が完成すると、リンクウ工場と同等の近未来型の精米工場となる予定で、弊社では全社を挙げて完成を目指しております。

(3)これまで弊社は、都合よく機械部門とコメ部門は、一方が多忙な時は他方が逆になっていましたが、最近は両方が多忙となってきたために、全社的に多忙を極める状況となったわけであります。

2.「無洗米未来サミット」の開催について

世界初の無洗米として「BG無洗米」が登場して27年が経ち、今では外食産業では無洗米が不可欠となるまでになりました。然しながら、今日に至っても統一された無洗米の規格が存在しないことから、未だに多くの消費者が正しい無洗米の知識を持たないまま、「無洗米=粗悪なコメ」というイメージを持つ消費者が多く、そのことが無洗米の普及を妨げてきたと言っても過言ではありません。

その様な中、先般環境省から弊社に対し、業界をリードする「エコ・ファースト企業」と認定していただいたのを機に、改めて無洗米の開発意図や機能性を広く社会に発信するために、本年11月15日(木)に全国37社のBG無洗米企業が一堂に会し、環境省からもご来賓をお招きして「無洗米未来サミット」を開催する運びとなりました。本サミットでは、①BG無洗米の健康と良食味効果、保存効果、環境保全効果を中心とした「無洗米宣言」を採択するほか、②BG無洗米の更なる認知及び消費拡大のために、「BG無洗米によるギネス世界記録認定」にも挑戦宣言をする予定です。

3.金芽米、金芽ロウカット玄米を使用した商品が続々登場

明治ライスデリカ株式会社様(埼玉県狭山市)では、2014年4月より「金芽米」100%で作ったおにぎり「旨っ!!おにぎり」シリーズ及び「塩むすび」を、2018年7月からは「金芽ロウカット玄米」100%で作った「玄米おむすび」を販売されてきました。これらの商品は発売以降大好評だったことから、このたび10月15日より、「金芽ロウカット玄米」おにぎりシリーズとして「しそ風味ひじき」、「鮭わかめ」、「ツナ昆布」の3種類が新たにラインナップに加わることになりました。健康志向に対するニーズ増加から、今後、更なる拡大が見込まれています。

また、すでに9月下旬には大手コンビニより全国的に「金芽ロウカット玄米」を使った新商品や、大手量販店からは「金芽米」を使った新商品が発売されるなど、大手企業による「金芽米商品群」も益々充実と活況を呈しています。

4.幸南食糧殿との裁判結果について

最近、幸南食糧株式会社殿(以下、「幸南食糧殿」)との間で争っていた裁判の判決が出ましたので、ご報告申し上げます。

(1)BG無洗米加工における虚偽報告の請求事件について(弊社敗訴)
この事件は、以前幸南食糧殿がBG無洗米加工をされていた頃に、投入玄米に対する無洗米の仕上り歩留りが88%以上を超えた場合の約束があったのに、果たされていないとして、弊社より2億7千万円を請求する提訴をしていました。それに対し幸南食糧殿は、歩留りが82.2%しかなかったとか、約束した覚書は明示的でない、とかで争っていました。しかし、本年6月5日付で弊社の主張が棄却されました。その判決文の主旨は、「覚書には明示的な合意がない」、つまり、弊社の主張を証明する明示的な証明がないと云うものでした。

(2)㈱幸南トーヨーの解散請求事件について(弊社側勝訴)
この事件は、幸南食糧殿より、弊社との合弁企業の㈱幸南トーヨーが、何も事業をしていないことと、同社の社長である雜賀慶二が同社の財産を不正かつ利己的に管理しているとして、㈱幸南トーヨーに対し、同社の解散請求の提訴がありましたが、9月13日に幸南食糧殿の主張は棄却されました。その判決文の主旨は、「雜賀(幸南トーヨーの現社長であり、弊社の社長でもある)が被告(幸南トーヨー)の財産を不正かつ利己的に管理していることを裏付ける証拠は全くない。かえって、前記において認定した通り、川西(幸南トーヨーの前社長であり、幸南食糧殿の現会長でもある)が、被告の財産を管理していた間に、2億5千万円の使途不明金を生じさせるなど不適切な管理をしていたのとは異なり、雜賀による被告の財産の管理には格別不適切な点は認められない。」というものでした。

ちなみに弊社では、2013年の発足(東洋精米機とトーヨーライスが合併)以降、透明性のある企業を目指し決算状況の公表などを行って参りました。今回の訴訟の件に関しましても、その一環として、勝訴、敗訴に関わらず包み隠さずご報告した次第です。