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「東洋ライス リンクウ工場」に関するご報告

「東洋ライス リンクウ工場」が完成し、去る6月1日より本稼動を開始しました。

弊社は11年前に直営工場「東洋ライス サイタマ工場」(旧トーヨーライスセンター関東工場)を建設しており、当時の精米業界には無い独自の技術によって、長期間稼動し続けても他の食品工場にも劣らない衛生レベルを維持し続ける工場として、それまでの精米工場を一変させる技術変革をもたらしました。そして、さらにこの度、従来精米工場の仕組みや構造を大幅に刷新し、導入機器のほとんどは、当社が新しく開発した最新鋭の機器で揃えると共に、全く新しいシステムなどにより、これまで他の精米工場では類を見ない驚異的な高効率化を達成した次世代の工場を完成させました。本工場の建設は、11年前の変革以上に、これまでの精米工場の技術レベルを革新させるものになり、まさしく「超高効率精米工場」時代の幕開けとも言えるものとなるでしょう。

■「東洋ライス リンクウ工場」の特長

  • 準無人工場化
    作業員の作業場所は、精米工場の中の「管理室」「荷受け室」「包装・出荷室」のみ。それも昼間の作業のみ。他の場所のプラント機器は無灯・無人で運転(但し、来客の見学時には点灯)。作業員はそれらの機器には触れることも掃除することも不要。従って作業員数、及び光熱費は僅少。
  • 夜間は無人運転
    夜間は、玄米倉庫からの取り出しから、包装直前までの全工程をアイテム数やブレンド比率に関係なく全て無灯・無人運転。
  • 作業ロス最少
    「荷受け室」の作業は、稀に副産物の出荷と、到着したトラックよりフォークリフトで玄米を降ろしサンプリング等をして、近接した張り込み口に次々と空けるだけ。後はノータッチで自動的に玄米倉庫に送られる。「管理室」の作業は、当日または翌日の作業工程をプログラムし、必要なボタンを押す事と品質管理の作業だけ。ブレンド米の生産の際にも、作業員はノータッチで必要な品種の玄米を、先入れ先出しで保管中の倉庫より無人で過不足なく取り出して生産。
  • 小ロットも生産可能
    最少ロットは30kgからでもOK。
  • 応用自在
    例えば、プログラムによって、大ロット(うるち米)を生産中に、急遽それを中断し、飛び入りに30kgロット(もち米)の生産を割り込むことも出来、受注後短時間に出荷可能。うるち米やもち米を、普通精米、無洗米、いずれも即対応。
  • 虫混入ゼロ化
    新方式の安全で確実な虫対策をしているので、作業員が掃除に明け暮れることもなく、また殺虫剤も不用。
  • 糠玉問題も大幅に解消
    新方式のプラントにより、糠玉の発生は僅少。
  • 異物混入ゼロ化
    精米プラントに選別性能を高めた新型石抜機と、新機種の軽異物除去装置と、光学選別機の盲点を究明して開発した新型カラセンにて、異物混入はゼロ化に。
  • ロス米ゼロ(但し、光学選別機の不良品混入米は除く)
    ロット切り替え時の不完全精白米や、石混入米などのロス米はゼロ(新型石抜機は石のみを排出)。
  • 完全コンタミレス
    1ロットごとに、残米ゼロで全量を製品化して排出。従ってもち米の割り込み加工も掃除不要。
  • 半製品、及び製品の無駄が少ない。
    合理的なシステムの為、生産中の半製品は少なく、また必要最小限の量しか生産しないため、各アイテムの余剰製品は極めて少ない。
  • 完璧な生産管理
    人為的ミスの防止と正確なトレサビリティーが可能なシステムを完備。
  • ロスタイム最少
    ロット切り替え時のロスタイムは僅か60秒。ロスタイムに人件費も償却費も含まれるから、ロスタイム短縮だけでも大幅なコストダウン。
  • 消費エネルギーは史上最少(CO2排出最少)
    ロスタイムが少ないのと、コンプレッサー、モートル、トランス、エアコン等の廃熱や屋根の太陽熱(太陽光発電は別)を活用しているのと、新たに開発した省エネ機器によって、電力会社との契約電力(MAX)240kWで玄米120トン/日の無洗米を生産。無洗米1トンあたりの消費電力約39kWh(副産物の加工も含め工場内外の全ての消費電力より算出)。電力消費が少ない普通精米が大半(77%)の従来工場(日本精米工業会調べ)と比較しても5分の2の消費電力。
  • 多品種少量生産可能
    例えば1ロット30kgの多数のアイテムの玄米を60秒おきに連続処理も可能。
  • 静かで、小さな、工場でも高能力。
    従来のプラントに比べ、小馬力で、機材も少なく、また機器設置スペースも少なく済み、工場規模に対し、生産性が高い。また工場音も小さい。