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「米の精」を活用した「いきものみっけファーム」活動が「第4回いきものにぎわい企業活動コンテスト」で「審査委員長賞」受賞

「第4回いきものにぎわい企業活動コンテスト」(主催:いきものにぎわい企業活動コンテスト実行委員会/(公社)国土緑化推進機構/(公社)日本アロマ環境協会/(公財)水と緑の惑星保全機構/地球環境行動会議(GEA))において、東洋ライス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 雜賀 慶二)の「いきものみっけファーム」活動が審査委員長賞を受賞いたしました。

同コンテストは、2010年「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」を契機に、日本の企業等による生物多様性保全のための優れた実践活動を顕彰し、広く内外に広報することによって、活動のさらなる広がりを推進することを目的として実施されています。第4回目となる今回は78件の応募があり、その内9件の活動が受賞しました。表彰式は平成27年10月 15日ザ・キャピトルホテル東急において、皇太子殿下および同妃殿下ご臨席のもと、安倍内閣総理大臣も出席され開催された「GEA国際会議2015」開会式の中で行われました。

「いきものみっけファーム」は、弊社が開発したBG無洗米を製造する際に回収される肌ヌカ(とぎ汁の成分)を回収し造粒した副産物(商品名「米の精」)を活用した、公益財団法人 日本環境協会と共同で推進する体験型環境教育推進プログラムです。

「米の精」は、コメから生まれた安心・安全なものであり、普通のヌカよりはるかに栄養成分があるために捨てると重大な水質汚染を招くものの、これをとぎ汁として捨てるのではなく土に戻すことにより、誰もが驚くほど土壌の微生物を爆発的に活性化させます。その結果、化学肥料に頼らない豊かな土壌を作り、味の良い農作物を育てるのは勿論のこと、小動物の繁殖などにも繋がり、豊かな自然を育みます。本活動は、この「米の精」の使用により達成される多種の生物を育て、それを観察することで、子どもたちが生物多様性・食・農・経済を総合的に、学ぶ事業です。又、子ども達と同時に、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんも参加する他、生産者は勿論、自治体や地元のスーパー、従業員等の消費者の参加も歓迎するため、地元盛り上げ企画の一環としても共感を得ています。平成24年1月、長野県松本市を皮切りに、現在、甲賀市、長野市、山梨県中央市、千葉県流山市等で活動しており、さらに全国11都市で設立準備中とわずか3年で急速に拡大しています。

今回の受賞は、「東洋ライスの取組みは、産官学が一体となったつながりのある活動になっており、連帯感を持って子どもの環境学習に取り組んでいる点が素晴らしいと思います。また、この展開を全国に広げられていることも非常に良く、今後も活動拡大に努めて頂きたいと思います。」との審査委員長の進士五十八氏(福井県里山里海湖研究所所長、東京農業大学名誉教授)の講評にもあるように、持続可能社会、地元の活性化、親子の環境教育を目的に、生産・加工・流通業者と消費者、NPO、教育、行政のネットワークを構築し、“食・農・経済の相関性と総合性”を学ぶ活動を、全国規模で展開していることが評価されました。

現在、無洗米と称するコメは世の中に多く出回っておりますが、他社の無洗米では、製造時に排出される肌ヌカがひどい場合はとぎ汁として流されたり、産業廃棄物として廃棄されたりしていて、素晴らしい資源を活かしていないのに比べ、BG無洗米は「安全、良食味、環境にやさしい」無洗米であることが評価されているのみならず、その副産物を活用した本取組みも公的に評価されたことは他に真似の出来ない当社の技術だからこそ実現できたものと考えております。先日の地球環境大賞だけでなく、これまで農林水産大臣や、環境大臣の表彰を受けているのは、BG無洗米のみであることがそれを物語っているのでしょう。

GEA国際会議2015 表彰式の様子