NEW SERVER

閉じる

第58期(2019年3月期)決算報告

東洋ライス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:雜賀慶二)は、第58期(2018年4月~2019年3月)における決算及び事業内容を下記の通り報告致します。

① 決算報告(概況)
[BG無洗米加工事業]
BG無洗米の合計加工数量は45万3000トンで、当社直営工場においては、前年比2200トンを越える増産となったものの、微減となった工場もあり、前年度の45万7000トンから若干の減少となりました。
既報の通り、昨年8月には、長年におけるBG無洗米の普及及び環境負荷低減、中でもBG無洗米だけが実現出来る、「米の精」を活用した循環型農業の実現等が評価され、環境省より「エコ・ファースト企業」に認定され、これを機に11月にはBG無洗米製造企業らが一堂に会した「無洗米未来サミット」を開催し、米業界では初めて「持続可能な社会」の実現に向けた「無洗米宣言」を共同宣言いたしました。更に本年2月には、BG無洗米製造企業に加え、BG無洗米に携わる供給者や生産者らが一堂に会し、BG無洗米コンソーシアムとしてギネス世界記録「最大のサスティナブルフードレッスン(複数会場)」に挑戦し、ギネス世界記録を達成いたしました。今後は、さらに一致協力した取り組みを推し進め、持続可能な社会の実現に貢献して参る所存です。

[コメ事業部門]
我が国のコメ消費量が年間10万トンずつ減少している中、金芽米及び金芽ロウカット玄米は、毎年確実に生産量を増やしております。その要因は、申し上げるまでもなく両者共に良食味と健康効果のある高付加価値米としての評価が定着したことであります。その結果、通販・生協・量販店・業務用のあらゆる販売チャネルで順調に推移しており、金芽米は前年比102.6%の5万1600トン(他企業の生産量含む)、金芽ロウカット玄米(以下、ロウカット玄米)は業務用の販路を拡大したことから、前年比165%の2800トンとなりました。また、3月には、金芽米、ロウカット玄米を使った米粉を開発。それらを使ったパン、パスタ、スイーツも開発すると共に、アンテナショップとして「キンメッコキッチン」を銀座本社1階にオープンし、機能性米の新たな展開をスタートさせました。

[太陽光発電事業部門]
発電設備の総出力は、前年と同様の約2.1MWで、総発電量3,104,545kwh、売電金額は前年度とほぼ同額の約1億3000万円、CO2排出削減量は前年比約101%の年間約1119トンとなり、地球環境に配慮した自然エネルギー活用事業として一層効果を高めています。

[精米機器関連事業]
米穀企業の設備投資意欲が低下している中、当社では、持続可能な社会の構築に向けた取り組みとして、「BG無洗米機」の省エネ、高歩留り化を鋭意進めております。これは、「エコ・ファーストの約束」に謳われている「2021年度、BG無洗米機の全てのエネルギー消費量を2010年度比30%削減」を実現するためと、数少ない元気な米穀企業(BG無洗米製造企業の殆どがその企業)の更なる活躍を支援する意味も込めて推進しているものですが、それらに伴う設備投資などにより、前年比107.3%の売り上げとなりました。また、大阪の幸福米穀様において、かねてより建設を進めておりました新工場がようやく完成し、近く公開できる運びとなりましたので、ご報告致します。

以上により、第58期の売上高は前年比106.8%の91億9800万円となりました。更に、機械部門の原価減、及び期末時の円安による為替差益と有価証券売却益により、営業利益は前年比114.9%の11億6500万円、経常利益は182.8%の17億4300万円、税引前当期利益は181.1%の17億2800万円、純資産は104.6%の217億6300万円となりました。

詳細は下記からご覧ください。

第58期(2019年3月期)決算報告

② 事業詳細報告
[金芽米および金芽ロウカット玄米について]

(1)金芽米は、特に通信販売が前年比112%と好調で、直近3年で189%を達成しました。特にリピート率は60%を記録し、国内最大級のネット通販サイトアマゾンの「白米・胚芽米」カテゴリー売れ筋ランキングで、12位に「タニタ食堂の金芽米」、16位に「金芽米アマゾンセレクト」がはじめてランクイン(期間:2月24~3月25日、日本農業新聞調べ)するなど、認知度が確実にアップしてきております。また、業務用においては、既存取引先の業態拡大によるベースアップ、健康訴求により差別化を図りたい飲食店での採用などが相まって、前年比110%となりました。

(2)金芽ロウカット玄米は、雑穀・玄米市場内のPOSデータにおいて、同2㎏袋の商品が、2018年度16位から2019年度には9位と大幅なランクアップを果たしました。また、業務用では、昨年9月より全国約1万3000店舗のローソンで金芽ロウカット玄米を原料にした「おいしい玄米にぎり」シリーズを発売、現在までに8種類のおにぎりが登場するなど、全国クラスのコンビニチェーンで定番化を実現しました。また、埼玉県を中心に関東・近畿で約90店舗を展開する大手餃子チェーン「ぎょうざの満洲」では「健康メニュー」として採用、餃子と玄米ごはんを合わせて食べることで「栄養バランスの良い食事が摂れる」というメリットを全面に押し出し、健康訴求を図っています。他にも、老舗寿司チェーン「京樽」では、金芽ロウカット玄米を使用した「玄米いなり」を投入、「従来は年齢が高い顧客層だったところ、女性を中心に若者が増えた。」と購入者層の拡大に貢献しております。

「糖質制限ダイエット」が社会現象となる中、昨年度は、金芽米は「糖質14%オフ」、金芽ロウカット玄米は「同32%オフ」が実現できることを中心に訴求いたしました。具体的には、①商品パッケージへ「糖質オフ」ラベルを添付し、それに連動した②量販店でのPOP展開の徹底、③提供番組2番組でのテレビCM放映、更に④Web上では、専用動画で栄養価や美味しさといったメリットも併せて分かりやすく解説するなど、他のコメとの差別化を図りました。また、メディアでは「茶色い炭水化物(玄米)」が話題となり、更に雑誌を中心に「糖質オフが実現できるコメ」として金芽米等を取り上げていただいたことも相まって、「糖質オフできるコメ」=「金芽米、金芽ロウカット玄米」というイメージが消費者に定着いたしました。これらが示す通り、「糖質オフ」という訴求ポイントが今日の健康ブームにマッチし、消費者から支持されていることで順調に販売が推移しています。また、金芽米等における健康効果も引き続き検証しており、昨年度は、臨床試験により①「金芽米」を継続摂取することにより便通が改善したこと、②「金芽ロウカット玄米」を継続して摂取することにより動脈硬化との関連性が高いLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が有意に改善することが学会で発表され、広範囲にわたる機能性が実証されています。

(3)米粉事業は、旗艦店「キンメッコ キッチン」において、金芽米等の米粉を使用したパン、パスタ、スイーツを展開、数多くのメディアで取り上げていただいたこともあり、店舗近隣の方だけでなく、他県からわざわざご来店いただくケースも急増するなど、順調な滑り出しとなりました。また、4月下旬に自社通販で発売したロールケーキ「キンメッコロール」に続き、5月中旬には、店舗内でテイクアウト用のフジッリ「キンメッコパスタ」を発売、プレーンに加えて、トマト・かぼちゃ・にんじん・ほうれん草の全5種類を展開しております。今後も引き続き商品開発を続けると共に、一般家庭への米粉料理の普及、また、業務用として、ホテルや外食産業等への推進も強化してまいります。

[海外展開について]
海外事業は、香港に向けてシンガポールと同じブランドである「Better White」、「Better Brown」を昨年5月に上市し、販売先は、一昨年の3店舗から一気に大幅拡大し、日系スーパー12店舗、現地スーパー46店舗、オンラインショップ1店舗の合計59店舗で展開、出荷量も前年比272%となりました。また、シンガポールでは、既報の通り、「Better Brown」が「ヘルシアチョイス」認定を受けており、「Better White」と併せて、多くの日本産米のセールスポイントである「ジャパンブランド」とは一線を画した「健康効果」を軸としたブランド展開が奏功し、堅調に推移しております。シンガポール市場においては、他のジャパンブランド米が安売り合戦を繰り広げ、海外市場において大苦戦を強いられている中、この状況は、日本米の海外展開の指針となるとして、大いに注目されており、過日、「海を渡った日本米」という特集番組がテレビ放映され、さらにそれが農林水産省のホームページに掲載されるほど評価が急上昇しております。