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都内で移動販売!
リピーター続出の「イタリアンライス」とは!?

日和亭

東京都内でイタリアンライスの移動販売・ケータリングを行われている「日和亭」。パスタのソースをライスで召し上がっていただくオリジナルライスや、イタリアンライスを販売されています。

そんな同店では、ライスに「金芽米」が使用されています。今回はオーナーの菊地様にお話を伺いました。

「本場イタリアン」を
気軽に食べられるように

「日和亭」という店名やサイのロゴマークが印象的ですが、店名やロゴマークへ込められた思いやお店のコンセプトについて教えてください。

「元々、実家の両親が、名古屋で『日和亭』という名前の定食屋をやっていました。しかし、母親が亡くなって閉店しちゃったんですね。それを機に自分がお店を始めようとしたので、ブランドを受け継ぐといった重いものではないですが、実家の店名である『日和亭』をそのまま引き継ぎました。店名についてはイタリアンのイメージとは距離がありますが、母が大切にしていた店名ですので、大変気に入っています。

また、サイのロゴは、開店準備の時に、私自身、動物のサイが好きなので、知り合いのデザイナーの方に頼んで作っていただきました。

お店のコンセプトについては、ずっとイタリアンの料理人をやっていたので、一番自分が得意で自信のあるイタリアンで、さらにより多くの人に気軽に食べて頂けるようにお弁当屋さんで勝負しようと決めました。最初はポピュラーなパスタでとも考えましたが、調理時間がかかって、お客様をお待たせしてしまうのを懸念して、提供しやすいご飯メニューを選択しました。その結果、今までのイタリア料理のコック経験を活かした“イタリアンライス”というコンセプトに辿り着きました。」

移動販売・ケータリングをオープンするに至った狙いと経緯を教えてください。

「学校を卒業して、ずっと料理の仕事に携わっておりました。若い頃は漠然と『いつかお店を持てたらいいな』などと思っていましたが、30歳を過ぎても開店資金は集まらず、このままではいつまで経っても開店には程遠いと悩んでいました。そんな頃に母が亡くなり、実家のお店も閉店しました。この時、「人間いつ死んでしまうか分からない、やるなら今しかない」と、背中を押されたんです。

この時、店舗を開店する資金こそありませんでしたが、車だけあれば開店できるキッチンカーに出会い、イタリアンで培った技術と、母が遺してくれた店名を元に開店したのが今から12年前でした。当時は今と違って、キッチンカーでの販売はかなり珍しがられていましたね。」

12年前からもうキッチンカーを始められていたとは驚きました!「オリジナルライス」や「イタリアンライス」について、誕生のルーツを含めどんなメニューか教えてください。

「イタリアンを長いことやってきましたが、一つのお店で料理長を目指すという働き方ではなく、20代後半からは、中華、和食、アジア料理など、興味がある様々な料理店で経験を積んで参りました。

母親が亡くなったのをきっかけに開店を決意、『オリジナルライス』を開発しました。ボロネーゼは、オイスターソースや椎茸の戻し汁を加え、中華のコクや和食の出汁をアレンジして仕上げています。

基本的な味のベースはイタリアンを軸に、今まで経験した世界各国の料理からいろいろな要素をアレンジしています。イタリアンといえばパスタがメジャーですが、パスタをお弁当にすると、食べるまでに伸びてしまう事や、パスタを出す店はどこにもあるので、結果としてご飯を選択して良かったと思います。」

『カルボナーラと香草チキンジェノベーゼ』
『カルボナーラと香草チキンジェノベーゼ』
『香草チキンジェノベーゼ と日替わりトマト煮』
『香草チキンジェノベーゼ と日替わりトマト煮』

こだわりの食材選びとエシカル消費の両立

リゾット以外で、イタリアンとご飯の組み合わせというのは大変ユニークですね!
数あるお米のなかで、ご飯に金芽米を採用いただいたのはどのような理由があったのでしょうか?

「お店をオープンした1年目は、1日30~40食販売を目指していました。1日30食位のお米は一人で研げますが、それを超えるとお米の準備は大変でした。2倍、3倍とお客様が増えるにつれ、お米を研ぐ作業が大きな負担となり、無洗米を探すことになりました。

また、米どころである新潟や山形の友人から、『あそこの定食屋さんは、おかずは美味しいのにご飯がまずいから行かない。ご飯は凄く重要だ』という話を偶然耳にしました。無洗米は必要だが、ご飯を主役にするからにはおいしいお米が必要だと考え、おいしい無洗米を探す事になりました。

そんな時、身内から、金芽米やそれを製造している東洋ライスさんを紹介していただきました。金芽米は、無洗米で研がなくて良くて、栄養価も高いとの事でしたが、実際に試食させていただいた所、びっくりするほど美味しく、『このお米はお店の武器になる』と考え、『ぜひぜひ使わせてください』とお話しさせていただきました。」

食材へのこだわりを教えてください。

「食材は、生鮮は国産にこだわり、冷凍製品はできるだけ使うのを避けています。お米はもちろん金芽米を使用していますが、ホールトマトはイタリアの上質な輸入品を使用、生クリームも乳脂肪分47%以上のものを使用するなど、お客様には見えない部分かもしれませんが、ベースになる食材には、自分が使いたい最高の食材を選択しているのがこだわりです。」

金芽米は環境負荷の少ないお米ですが、ランチの包装容器もバイオマス資材や木のスプーンを使用されていますね。オーナーの環境に対する思いを教えていただけますか?

「外国人のお客様は、国を問わず、環境に対する意識が高いです。『袋やスプーンは、いらない』と言いますし、それが当たり前のようです。

それを見ていて、自分も含め日本の環境に対する意識の低さを反省しました。スプーンは、プラスチックを好む方もいらっしゃるので、現在は、木とプラスチックの半々でご提供しています。包装容器や袋は、バイオマス資材を使用しています。」

どんなメニューがあるのでしょうか?人気メニューを教えてください。

「一番人気は、『カルボナーラライス』です。ご飯に温泉卵とベーコンベースのクリームソースをかけ、召し上がっていただきますが、最後に混ぜるとリゾットとしてもお楽しみいただけます。あと、ハーブや白ワインでマリネしたチキンを鉄板で焼き、フレッシュバジルのクリームソースをかけた『香草チキンのジェノベーゼライス』も大人気です。この2つは、日和亭の定番メニューです。

日和亭は、定番メニュー2種類+日替わりメニュー2種類(トマト系1種類、鉄板で焼いたチキンのソース違いを1種類)の毎日4メニューを持って、ランチタイムに都内各所で営業しています。日替わりメニューは、トマト系の『牛すじのスペッツァティーノライス』、『ボロネーゼライス』なども人気があります。

メニューからお好きな2種類を半分ずつのハーフ&ハーフや男性にはうれしい大盛無料、
女性の方にも好評な、少なめ50円引きorおかずかトッピング一口おまけの対応もしています。」

※PC版でご覧ください。

日和亭メニュー
毎日4種類(定番2種類+日替わり2種類)のメニューをご提供。ハーフ&ハーフ、大盛無料、少なめ50円引きorおかずかトッピング一口おまけのうれしいサービスが盛り沢山!

聞いているだけで、美味しそうですね!どのようなお客様が多いのでしょうか?お客様の反響はいかがでしょうか?

「ありがたいことに、今はほぼ80~90%がリピーターのお客様です。イタリアンという事からか6:4の割合で女性のお客様が多いようです。また外国の方もリピーターで来て下さっています。特にイタリアやフランスの方がリピーターで来て下さると、イタリア料理なので自信になります。あと、出店場所でお客様の好みや雰囲気も変わるのが、キッチンカーならではで面白さですね。

おかげさまで、常連のお客様の紹介や口コミやSNSを通じて、法人様のイベントや映画撮影のケータリングで呼ばれる事も増え、励みになっています。」

日和亭に並ぶ人々
お昼時には、「イタリアンライスのお弁当」を求める方々で大盛況です。

今後の展望やメニュー開発を教えてください。

「課題としては、多くのお客様に喜んで通い続けていただける様々なメニューを考えなければと、常々思っています。新しい試みとしては“ホルモン”を使ったメニューもテストしています。女性で苦手な方もいらっしゃいますが、じわじわと人気が出ていますよ。

あと、今後の展望としては、ケータリングや配達にも、もっと力を入れて行きたいですね。」

出店場所や出店日時を教えてください。

「ここ5~6年は、下記リンク先の場所で安定して販売しています。土、日は、不定期でイベント販売も行っています。」

※PC版でご覧ください。

日和亭オーナーの菊地様
取材に応じていただいた日和亭オーナーの菊地様。親身な接客と気さくな人柄でリピート率が高い!