「米の精」を使ってみた!vol.1有機質資材「米の精」とは!?
初心者チャレンジ体験記&プロの栽培術!

更新日:2025年06月17日
普段何気なく捨ててしまう「お米のとぎ汁」が、実は素晴らしい資材になることをご存知ですか?
今回ご紹介するのは、植物を大切に育てるなら、「土壌にも環境にもやさしい有機質資材を選びたい!」とお考えの方に必見!BG無洗米の加工時に生まれた貴重な未利用資源、「米の精」という米糠資材です。
弊社 技術開発部スタッフが実際に挑戦した体験記から、プロの栽培家による活用術まで、「米の精」の魅力をたっぷりとお伝えします!
「米の精」をもっと知って、フカフカの土で、元気な植物を育ててみませんか♪
無肥料 vs 米の精!技術開発部の小松菜栽培対決
弊社技術開発部のスタッフが、植物が育っていなかった固くて水はけの悪い土を使用し、「無肥料」と「米の精使用」で小松菜の育ち方を比べてみました!
栽培条件
- 植物が育っていなかった固くて水はけが悪い土は、同じものを使用
- 植える小松菜の種の数は、同数(25粒)
- 米の精は、プランター(65㎝)に対して、約160gを施肥し⼟づくりを行い、土と混ぜ合わせてから10日間おいた上で使用

1日目(種まきした日)

4日目

【無肥料】
- 発芽なし
- 土はかたく非常に水はけが悪い
【「米の精」施肥】
- 3日目に発芽
- 土はやわらかくなっている
7日目(1回目の間引き)


【無肥料】
- 発芽率:0/25(0%)
【「米の精」施肥】
- 発芽率:24/25(96%)
14日目(2回目の間引き、土の状態)




【「米の精」施肥の土の状態】

●水もちがいい●
小さな団粒(ミクロ団粒)のあいだに水分が貯えられ、無数の貯水ダムとなる。植物は貯水ダムを目指し根を張る。
●水はけがいい●
大きな団粒(マクロ団粒)のあいだをよけいな水が流れる。植物の根の呼吸に必要な通気性も確保される。
30日目

40日目

50日目、収穫


育成レポート
葉の大きさや色は市販品とほぼ同じで、草丈も20〜25cmほどに育ちました。
痩せて水はけの悪かった土も、ふかふかで水はけの良い状態に改善され、発芽や成長も順調でした。
今回は「米の精」を初めに一度だけ施肥し、その後は自然農法に近い形で育てたため、栄養不足や虫の被害もあり、厳しい環境での栽培となりました。その影響で、茎が細く、少しえぐみ(苦味)を感じることもありました。
それでも、この経験から「米の精」は、虫対策や追肥、他の肥料と組み合わせることで、土づくりや生育促進にさらに効果を発揮できると感じました!工夫次第で、よりおいしい作物が育てられそうです♬
「こんなにおいしい枝豆食べたことない!」
プロに学ぶ!本当においしい作物を育てる土づくりのコツ
和歌山県すさみ町で、米やレタス、枝豆、ニンニクなど多様な作物を育てている阿部様。「おいしい」と評判の野菜やお米の裏には、“土づくり”への深いこだわりと「米の精」との出会いがありました。
今回は、実際の使用感や効果、農業への想いについて、阿部様にじっくりお話を伺いました。
「米の精」を使用して、どんな作物を栽培されていますか?
お米、レタス、ニンニク、枝豆を栽培しています。
枝豆はあまり肥料を必要としないので、レタスを育てた後の土を活かして栽培しています。レタスで使った土が良かったのか、枝豆もすごく良く育っていて、「おいしい」と評判です。

「米の精」との出会いはどのようなものだったのでしょうか?
きっかけは、すさみ町役場の方から「東洋ライスが来るけど、阿部さんも来てみませんか?」と声をかけてもらったことでした。その時に「米の精」を紹介されて、「これは絶対においしいお米ができるはず」と直感的に思って、「やります」と即決しました。
最初は600㎏(40袋)をいただき、「150㎏/反で使える」との資料をもとに、まずは3反で試してみました。その結果がとても良く、翌年には2t、さらに今は毎年3tずつお願いしています。現在は一町二反(12000㎡)ほど作付けしていますが、「おいしい」と評判をいただいています。
他の作物への使用状況はいかがですか?
レタス用には1.5tほど購入しました。こちらも評判が良く、お店に出すときは「米の精使用」とシールを貼って販売しています。

他の有機肥料や化学肥料と比べて、「米の精」はどんな点が良いと感じますか?
「米の精」で育てた野菜の味に違いは感じますか?
もともとレタス栽培では、木の皮を堆肥にした肥料を使っていましたが、今は米の精と併用しています。「米の精」は有機質肥料として土づくりにとても良い効果を感じています。
例えば、枝豆は、「こんなにおいしい枝豆は初めて」と評判が良くて、毎年リピート注文してくださる方もいます。「なんでこんなにおいしいんだろう?」と肥料屋さんに聞いたら、「あんたが土作りしてるからや」と言われました(笑)。
ニンニクも「砂糖入ってるのかと思うくらい甘い」と言ってもらえるほどで、口コミで広がり注文がどんどん増えています。

お話を聞いているだけで、どれも食べたくなってきました。
使用にあたり特に工夫している点はありますか?
施肥するタイミングと量には気を付けています。よく「最初は肥料を効かせすぎないように」と言われるので、米の精も最初から入れすぎないように気をつけています。
あまり早く入れると、発酵が進んで田植え直後に効き始めてしまいます。本当は田植えから半月ほど経ってからの追肥が理想ですが、それだと労力が大きいので、今は田植え直前に撒いて、発酵が遅れて効いてくるように調整しています。
これから「米の精」を使用する方に向けて、アドバイスがあればお願いします。
「米の精」は匂いもほとんどなくて、民家の近くでも安心して使えます。私の知り合いの女性は、豚ふんと混ぜて堆肥にしていて、それもうまくいっているようです。
ただ、空気に触れさせることが大事で、密封してしまうと臭いが出ることもあるので、混ぜて空気を含ませることを意識すると良いと思います。

まとめ
植物の元気は、土のチカラから――。
「米の精」は、普段捨ててしまいがちな“肌ヌカ”を再活用した、環境にもやさしい有機資材。小松菜を育てた開発スタッフの実験から、プロ農家の土づくりの工夫まで、その力を実感できるエピソードがたくさんありました。
これから植物を育てる方にも、もっと土づくりを見直してみたい方にも、「米の精」は、やさしく寄り添いながら力を発揮してくれる心強い味方です!
自然の循環を大切にしながら、ふかふかの土と、元気な作物を育ててみませんか?
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