「米の精」を使ってみた!vol.2世界最高米の土づくりから学ぶ!
「米の精」で育てるおいしい作物のヒント

更新日:2025年08月01日
おいしいお米や野菜を育てるには、「土づくり」が何より大切——。
その真髄を教えてくれるのが、「世界最高米」の原料玄米に2度も選ばれた大田ファーム 大田剛之様による「米の精」や有機肥料を使用した「土づくり」の取り組みです。
また、プランター栽培の初心者も「米の精」を試行錯誤しながらその効果と使い方を実感しています。
今回は、プロと初心者の2つの視点から、「米の精」の魅力と活用のコツを深掘りします。
「米の精」で変わる!世界最高米の生産者が語る土づくりの秘訣
世界遺産「白川郷」の美しい景色に囲まれた白川村で、美味しい野菜やお米を育てている大田ファーム。
代表の大田剛之様は、2021年、2025年と2度も「世界最高米」の原料玄米に認定されるという快挙を成し遂げています。
今回は、大田様に、農業へのこだわりと「米の精」を使った土づくりの秘訣を伺いました。

どのような作物を栽培されているのですか?
お米、そば、にんにく、ブロッコリーなどを栽培しています。
特に、お米には「米の精」を使っています。
本当に多岐にわたりますね!栽培方法で工夫されている点はありますか?
土づくりには一番力を入れています。
こだわりの有機肥料を使い、こまめな管理で極力農薬に頼らない栽培を心がけています。
「米の精」を知ったきっかけは何でしたか?
実は、第6回(2021年)と第10回(2025年)の世界最高米の原料玄米に認定されたのですが、初回のお米を栽培した2020年には「米の精」を使っていなかったんですよ。
その後、世界最高米の認定者で「米の精」を使っている方がいたり、東洋ライスさんから「米の精」についてお話を伺ったりして、気になりだしました。
それで、次の2021年から使い始めました。
世界最高米の原料玄米に2回も認定されるなんて、本当に素晴らしいですね!「米の精」は、どのように使われていますか?
土づくりに一番力を入れていて、まず秋に稲刈りが終わった田んぼに、「米の精」を1反(1000㎡)あたり90㎏、それから白川郷の「結旨豚」の堆肥、微生物肥料を入れて、稲藁がしっかり分解されるように土づくりをしています。

「米の精」を使ってみて、どのような変化を感じられましたか?
以前よりも、土の白掻き(しろかき)をした時の状態が、きめ細かく、滑らかになってきたと感じています。
これから家庭菜園などを始める初心者の方に、アドバイスをお願いします。
「米の精」のような有機肥料は、緩効性でゆっくりと分解されていくのが特徴です。
なので、植え付けの2週間前など、かなり余裕をもって土に入れておくのが良いと思います。
おいしいお米を育てるために、特に心がけていることは何ですか?
特に水が豊富な圃場を選んでいます。
そこに「米の精」や微生物肥料を入れて、徹底的に土づくりにこだわっています。
肥料を入れすぎると食味が悪くなってしまうので、収穫量は少し減りますが、量を抑えて施肥設計を行っています。
あとは、きれいな水や涼しい気候など、恵まれた環境も大きいですね。

水や水の温度も、やはり重要なんですね。
うちの地区は谷の水を使っているので、本当に冷たいんですよ。
水をかけ流しにしている田んぼもあります。
平均気温も平地に比べて若干低いですし、白川村はおいしいお米ができる地域なんだと改めて感じます。
確かに、2025年の世界最高米認定者4名のうち、2名が白川村の生産者さまですね。岐阜県の白川村がおいしいお米の産地として、もっと広く知られると良いですね!
はい。
昨年は世界最高米以外にも、多数のコンクールで受賞※できたのですが、もっとおいしいお米を作ろうと、お米の師匠にアドバイスをいただいたり、季節や土の状態によって、毎年肥料を変えたりと、常に試行錯誤を重ねています。

※昨年の大田様の受賞歴
- 第10回 飛騨の美味しいお米食味コンクール コシヒカリ部門 金賞
- 第26回 米・食味分析鑑定コンクール国際大会 国際総合部門 金賞
- 第21回 お米日本一コンテストinしずおか 特別最高金賞
- 第10回 世界最高米 原料米に認定
※なお、今回ご紹介した栽培方法は、大田ファーム様の圃場環境に適した方法であり、すべての圃場環境において最適であるとは限りません。ご使用の際は、ご自身の土壌環境や気象状況に合わせて、適切にご判断くださいますようお願い申し上げます。
【「大田ファーム」リンク先】
「大田ファーム」WEBサイトはこちら ※外部サイトに移動します
「大田ファーム」Instagramはこちら ※外部サイトに移動します
初心者が感じた、「米の精」栽培で感じた5つの気づき!
プランター栽培で初めて「米の精」を使い、「ミニトマト」に挑戦したところ、次のような学びがありました!
1. 土づくりは時間をかけて丁寧に
苦土石灰を混ぜてから2〜4週間、その後元肥(「米の精」や化成肥料)を施してさらに2〜4週間置く必要があります。
苦土石灰と肥料を同時に混ぜると、化学反応でガスが発生し、根に悪影響を与えます。
焦らず段階を踏むことが成功のカギです。

2. 米糠肥料は「発酵」がポイント
米糠肥料は、土に施して2~4週間置いて発酵させます。
未発酵の状態で植物を植えてしまうと、発酵の過程で発生するガスや熱、酸素の消費により、根腐れやガス障害、虫の発生を引き起こします。
発酵は、「密閉」ではなく、空気と触れさせる(好気性発酵)ことで進みます。
適度に混ぜながら、じっくり発酵させます。

3. 肥料の与え過ぎは逆効果
肥料を与え過ぎると徒長や根の未発達、虫の誘発といったトラブルにつながります。
窒素分の過剰には要注意。


4. 市販の培養土には既に肥料が含まれている
市販の培養土を使う場合、もともと肥料が含まれているものも多いため、元肥や追肥は様子を見ながら、控えめに行いましょう。


5. 虫対策は「こまめな観察」が基本
虫が発生してからでは遅く、見つけた時にはすでに被害が進んでいることもあります。
定期的な観察と、発生の兆候や原因を理解して予防・早期対処することが必要です。
まとめ
「米の精」は、プロから初心者にいたるまで、土づくりのパートナー。
大田ファームのようなプロの農家が自慢のお米を生み出す秘訣は、徹底した土づくりにありました。
「米の精」をはじめとする有機肥料を適切に使い、時間をかけて土の状態を最適化することで、作物が本来持つ力を最大限に引き出しています。
一方、初心者のプランター栽培での経験からも、土づくりは作物栽培の根幹であることが改めて実感しました。
「米の精」のような有機肥料を使う際には、「発酵」の理解、適切な施肥量、そしてこまめな観察と虫対策が成功の鍵となります。
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