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パナソニックが見据える笑顔あふれる食卓!「IoT」搭載の炊飯器で、
いつでも100点満点の美味しいごはんを実現!

panasonic Blue Base

日本を代表する家電メーカー「パナソニック」。東洋ライスでは、世界初の無洗米「BG無洗米」を発表して以来、炊飯器に搭載する「無洗米モード」の研究などを通じて、長年に亘って関係性を築いてきました。

そんな同社では、2016年に金芽ロウカット玄米の専用炊飯モードを搭載した炊飯器を発売、そして2022年6月からは、炊飯器に搭載されたIoT(※)によって、「金芽米」「金芽ロウカット玄米」の専用モードが実装されるなど、日本の食卓に欠かせないごはんの可能性を広げようとされています。

今回は、パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 キッチン空間事業部 調理機器BU 商品企画部の山下 様に話を伺いました。

※ 「IoT(アイ・オー・ティー)」とは、「Internet of Things」の略で、インターネットであらゆるモノがつながること。インターネットにつながった洗濯機や冷蔵庫などの家電のことを「IoT家電」といいます。

「データ」×「人の感性」で開発する
こだわりの炊飯器

パナソニックがこれまでに開発してきた、炊飯器の歴史について教えてください。

パナソニックは1956年に自動炊飯器を発売してから、おいしさにこだわって業界の技術をリードし、1988年にはIHジャー炊飯器を世界で初めて発売しました。

かまど炊きを超える炊き技を目指して、ハードとソフトと融合させたものづくりに取り組み、ごはんのおいしさを進化させ続けています。釜を包むように搭載した6段のIHコイルに電流を流すことで釜自体が発熱するため、大火力をきめ細かく調整できます。内釜はIHに適した素材を組み合わせ、発熱性と蓄熱性、断熱性に優れながらも軽量で耐久性にも優れたものを採用しています。

パナソニックこだわりの6段IH

IHジャー炊飯器のパイオニアとしてのこだわりがよくわかります!

はい!ほかにも「日本人誰もがおいしいと感じるごはん」を叶えるために、米の特性を知り、おいしさを理論的に解析して炊飯プログラムを開発する「Panasonic Cooking @Lab 炊飯部」と呼ばれる炊飯科学のプロが社内にいるんです!

精鋭部隊ですね!どんなことをされているんですか?

「炊いて、食べて」をひたすら繰り返し、メンバーの五感や経験を活かしながら、そこで収集・分析したおいしさのデータを炊飯器の開発に活かしています。同じ機種でも炊飯容量違いだと両方でテストする必要があり、5.5合炊きと1升炊きの炊飯器で炊飯して、1人あたり3合のごはんを食べる日もあります!そこまでこだわり抜いて、パナソニックが開発基準にする、“日本人の好みの最大公約数の美味しさ”をつくり上げているんです。

機械的なデータだけでなく、人の感性が大切になってくるんですね。新商品を生み出す際に、こだわっているポイントはありますか?

最近では小世帯が増え、ライフスタイルが多様化していたり、ごはんのトレンドが移り変わり、粒立ちのいいごはんが人気になっていたり、お客様の日常には様々な変化があります。そんな変化に合わせた商品やサービスをご提案できるよう努めています。また、当たり前のことではありますが、誰でも使いやすい商品を開発することにもこだわっています。そのために高齢者の方にもご協力いただいて、操作性の調査を行い、その結果をもとに商品を検討するなど、取り組んでいます。

細部にまでこだわりがあるんですね!こだわりといえば、パナソニックの炊飯器には、銘柄ごとの炊き分けなど、ユニークな機能が数多く搭載されていますが、開発課程で苦労することはありますか?

そうですね…。「銘柄炊き分け」機能については、日本各地のお米の開発者の方にご納得いただける炊き上がりを実現するのに苦労しました。

実際に、炊飯器を持参して生産地に伺い、何パターンも検討した炊飯プログラムの中から「コレだ!」というごはんをご提案させていただくのですが、「まだ銘柄の良さを引き出せていない!」など厳しいご意見を頂くこともあります。

お米の開発者の方にご納得いただけるまで、何度も炊飯と試食を繰り返して、銘柄米の個性を引き出すプログラムを検討することで、全国24道県の米どころから「銘柄米がおいしく炊ける」と推奨をいただいています。

銘柄米炊き分け機能、63銘柄の食味・食感チャート

「IoT」搭載で、
100点満点のごはんが楽しめる!

途方もない開発ですね…!最近のトレンドでは、「IoT」があらゆる家電に搭載されるようになりました。

はい!パナソニックでも、さまざまな家電に搭載されています。

これまで家電の操作は家の中だけ、というのが当たり前でしたが、IoTと組み合わせることで外出先からの操作が可能になります。

例えばテレビの録画予約やエアコンのON・OFFの操作が外出先から可能になり、使い方が広がります。また、買ったときのスペックが継続するのではなく、アップデートしていくことでお客様に新しい価値を提供できると考えています。

家電で生活がどんどん豊かになりますね!そのようななか、「炊飯器」にもIoTが導入されたんですよね!?

そうなんです!毎年、お米の出来栄えは変わるものですが、これまでの炊飯器では、一度ご購入いただいたお客様に提供できる価値は一定で、毎年の変化に対応することはできませんでした。また、コロナ禍で健康需要が高まり、それに伴い健康米のニーズが高まる、といった背景から、新しいお米が登場しても即座にトレンドに対応することもできませんでした。そこで、購入後も進化する炊飯器を提案するため、IoTを搭載したんです。

「その年に合わせた100点満点のごはんをお楽しみいただけます!」と語る山下さん

具体的にはどのようなことができるようになったんですか?

例えば、その年のお米の出来栄えに合わせた炊き方へのアップデートできる「出来栄え炊き分け」があります。お米は、毎年の気象状況等によって味が変化しますが、アプリと連携してその年のお米の出来栄えに合わせた炊き方にチューニングします。

ほかにも、新しいお米の専用コースの追加などが可能となり、購入後もごはんのおいしさを進化させることができます。

また、数多くある銘柄米の中から「あなたにおすすめ」の銘柄をご提案できる「銘柄コンシェルジュ」や、お出かけ先からでも予約中の炊き上がり時刻の変更ができる「予約時間変更」など、「買ったときが気持ちのピーク」という炊飯器の使い方が、購入後もどんどん広がる機能をご提案しています。

「銘柄コンシェルジュ」で、いつもと違う銘柄にチャレンジしてみるのもあり?

急に「残業で帰りが遅くなる!」となったときにも、便利な機能ですね!

そうですね!ほかにもパナソニックでは「キッチンポケットアプリ」という、人とレシピとキッチン家電をつなげる「食」のサービスアプリを運営しています。炊飯器以外の調理家電も含め、数多くのレシピの中から作りたいものを見つけるレシピ検索や、献立から買い物リストの自動生成など、忙しい日々のサポートをしています。誰もが手軽においしいごはんを作ることができる、調理のサポートをしていければと思います。

金芽米&金芽ロウカット玄米の専用炊飯コースが実装!

そんなIoT搭載の炊飯器「SR-VSX1シリーズ」に、金芽米と金芽ロウカット玄米の専用炊飯コースが仲間入りしました!ありがとうございます!

こちらこそ、ありがとうございます!従来の炊飯コースでは、「金芽米」「金芽ロウカット玄米」を炊飯する場合、1時間の事前吸水が必要でしたが、今回の専用コースでは事前吸水なしでおいしさをキープしつつ、なるべく短い炊飯時間で粒の中までやわらかいごはんに炊き上げられるよう、@Lab炊飯部メンバーの蓄積されたノウハウを活かし、おどり炊きの技術を駆使しながらプログラムを検討しました。

東洋ライスにご納得いただける炊き上がりを実現するため、何度も何度も試食を重ねながらやりとりさせていただき、プログラムを作り上げました。

金芽ロウカット玄米の美味しさはそのままに、炊飯時間が大幅カット!

その節は大変お世話になりました!東洋ライスはこだわりが強かったんじゃないですか?(笑)

強かったです!(笑)ごはん粒の軟らかさ一つとっても、ごはんの表面が~など、詳細な部分まで議論させていただきました。その分、納得のいく最高の仕上がりになったと自負しています!

金芽米、金芽ロウカット玄米ともに、皆様により美味しく、手軽に食べやすくなり、大変有難い限りです。最後に、今後の展望を教えてください。

パナソニックは、お客様一人ひとりの食生活に寄り添うサービスで、お客様に笑顔をお届けできるよう、食にまつわる技術・商品・サービスすべてをつなげる食のソリューションを通じ、よりよい食生活をサポートしていきます。食卓がずっと笑顔であふれるよう、持続可能な社会の実現に貢献し、未来もお客様のよりよい食生活が続くよう、事業・商品・サービスを通じ、地球環境や食糧問題の解決に取り組んでいきたいと思います。